月日;8月14日(日)~8月18日(木)
場所;ケソン市、San Vicente 小学校
隊員;中澤 晃、加藤一夫、福澤歌織、伊藤美幸、前澤亮子、亀山正道
お盆の休みにフィリピンボランテアツアを計画し、フッ化物洗口を前提としたSan Vicente小学校1.2年生の健診を行うのが目的である。今回はフィリピン航空を利用して中部国際空港を出発した。意外や乗客数はまばらであった。昼に到着したフィリピンは夏の暑さがまだ残る湿気のある南国を肌で感じた。「またやってきた。」空港を降りて実感できた。当日は、フィリピン在住の関係者との打合せに時間を割いた。
8月15日:朝8:00スタートインペリアルホテル経由(ダーウインとホテルで9:00待ち合わせ)SanVicente小学校へ、小学校の時間割は人数が多いため、1学年2部性で6時~12時までと13時から18時までのクラスがあり各学年とも変動したスケジュールであった。 設定の準備にとりかかった。1年生は13時から17時30分まで約500名の1年生を健診した。はじめ要領が悪く1クラス1時間これでは10クラス10時間が必要だ。手伝いSikap(5名)とWorld-vision(1名)の地元ボランテアの協力で問診が可能になった。20~30分で行えるようにスピードアップした。2時すぎにUEの学生4名応援。健診の効率は上がってきた。設定、準備、人員の配置、動き、流れにおいてスタイルを徹底しておくのが必要である。クラス名簿あわせチェック、問診、健診者4名、誘導者などコンダクターが必要である。欠席者は明日とした。養護担当教諭から判明したことだが、6月7月に簡単な健診が行われており、歯科医の1から3年生の記録票もあることがわかった、それには身長、体重、その他記録すべき項目の個人カードが作られていた。登校のschooldentistの存在が確認。(この校医は、20校を担当しているとの事)又、年に1~2回抜歯が中心の治療が提供されている。麻酔薬は学校が負担するシステムとなっていることが判明した。天気は雨に降られなかったが気温は高い。夜はメキシコ料理を選択した。
学年 | 1年(10クラス) | 2年(9クラス) | 6年(3/10クラス) | 幼稚園 |
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人数(健診数) | 524 | 490 | 150 | |
アンケート(福澤) | ● | ● | ||
口腔衛生指導 | ● | ● | ||
フッ素洗口指導 | ● |
8月16日:(成田・ニール応援)朝6時から始まる2年生を対象に健診、Sikapのメンバーと始める。7時からスタートできるように6時半出発、学校では、来校者の名簿を記載する。校長のお茶の進めもあったが限られた時間であったので健診優先で詫びをいれて辞退した。UEの学生は予定がつかず不参加、Sikapの応援がスムーズに運ぶ要因となった。又、養護を担当するジエーン先生の采配、うまくコントロールしてくれた。フッ化物洗口もこの先生であれば、きっちり行ってくれるだろう想像がついた。
小学生はスナックタイムが10時から10時半と3時から3時半にあり、お菓子を持ってきたり、学校の販売所で購入していた。甘いケーキやお菓子を教室で食べていた。 健診者4名、記録者(衛生士)2名、問診4名ほど、何とか2年生と昨日の1年の欠席者をこなすことができた。午前中に2年生全員と1年生の昨日の欠席者の健診ができた。昼食は近くマックドナルドのハンバーガーですませた。学校側もスナックを用意してくれた。味はまずくない。出されたケーキは流石に甘い。昼より2人の衛生士は各教室1年生を回って歯磨き指導、児童の数が多い、クラスによって受けが違う、担任の先生により聞く態度がぜんぜん違う。子どもに2名から4名を選び染色を行い100回磨かせる。100までのカウントは全員一致して数えてくれる。子どもたちは真剣に取り組んでくれるものの、中には喧嘩をして泣いているものもいた。カメラのフラッシュに反応してすぐポーズを取ってくれる。カメラが気になり授業の妨げになる。夕方までバッチリ仕事、その後、健診票を近くのUP(フィリピン大学)に行きコピーをする。1つはUE大学、1つはSanVicente小学校に保管することとした。フッ化物洗口のセット(ミラノール・薬杯・砂時計・デスペンサー)翌日使用のためもって来るようにダーウインに連絡する。その後、ホテルに帰り一風呂浴びてタイ料理店へしかしビールがないため、ベトナム料理に変更。フィリピンへ来て各国料理めぐりになった。
8月17日:8時30分出発、小学校についてから、来訪者の名前の記載。その後、6年生の健診と2年生の欠席者の健診を行う。 子どものプレゼントには歯ブラシ(1000本)前回用意してあったものを一名ずつ渡す。足りなかった分はUEに渡した歯ブラシ300本を持ってきてもらう。健診後、2衛生士は、残りの2クラスと1幼稚園を歯みがき指導に回る。12時に欠席者を済ませ、12時30分ぐらい1年生担任全員を集め、加藤DR.が講義。パソコンを使用して、フッ化物洗口の説明とデモを行う。そこでわかったことだが、洗口の時すぐ口に含まない??1.tap water 2.filtered water 3.mineral water があることが判明。教師はfilteredwaterを使用している。その点で素直にうがいしなかった事が判明。薬杯には名前を書いておくこと。消毒にはどうするか(薬液か)。一回作った溶液は2.3日で捨てる。7-10mg/1人の量、最初は水で練習。又親の承諾書を得てから、2週後からフッ化物洗口となろう。その時のリストを作成、チェックできるよう作成、ダーウインに依頼。ジェーン養護先生に管理を任す。責任は取れそうだ。
各担任の先生の理解も加藤先生の熱演で理解し実行に移してくれそうである。2人DHTのOBが昼から来て関心を持っていたようである。ちょっとタイミングが悪いか。
3時過ぎに荷物を纏めて引き上げる。学校には子どもたちへの折り紙のプレゼント、担任の先生には日本の風呂敷1.2年生(19名)、養護、校長、周辺の職員に同じプレゼント。もちろんSikap,Worldvisionにもプレゼントを渡す。因みに全職員は80名が働いているとのこと。 夕食はMax鶏の店、フィリピンスタイルであった。帰りにBeanCoffee店に寄る。日本にも進出してくるだろうか?
8月18日:朝はゆっくりできた。9時出発であったが、車のパンクで30分は遅れた。しかし、空港までは渋滞はあったものの10時40分には到着。中にはフィリピンエア専用でもあり簡単に入れた。荷物の検査もそれほど厳しくはない。しかし、3時間遅れの出発となった。名古屋に着く前、1時間前ぐらいであろうか騒いでいる日本人がいた、その男は頭から血を流し「フィリピン人に殴られた」とわめき叫んで、通路を行ったり来たりしている。客室乗務員はどうすることもできず手を焼いている様子、最後の降りる時までわめき叫んでいたようだ。一時はどう進展するか見守ったが、危害は加える様子はなかったので傍観していた。
女の子はハイジャックされたような被害者の体験を味わったといっていたが、さて何があったのか分からない、客室乗務員に対して怒っているようなので、一般には知ってもらいたかったのであろう。相手はわからない。「殺してやる」とも言っていたが、そんな力はなさそうだ、、、、、、、、、、、。そんなハプニングがあったが機は3時間遅れで無事到着し我々は荷物を受け取り最終便で帰路を急いだ。